SE7EN〜横浜アリーナコンサート
SE7ENの横浜アリーナ公演に行ってきた。
SE7ENのライブは、日本デビューの頃、ZEPP東京でのショーケース・ライブを観ただけで、本格的な単独コンサートは初めて。SE7ENにしても、これだけの会場での単独ライブは初めてだと思うし、ピの武道館公演などを観て、ずっと気になっていたこともあったので、比較する意味でもぜひとも観たいと思っていたのだ。
ピの単独ライブは、ソウルで一回、東京で二回観ている。で、ずっと気になっていたこととは、ライブが案外、つまらないということだ。あれだけ素晴らしいアーティストだし、フェスティバル形式のライブでは素晴らしパフォーマンスをやるのに、単独ライブはつまらない。それは何故なのか?
それは、本来、黒い人ではないピに、黒っぽいことをやらせようとするパク・チニョンのせいではないかと思っている。ただ、これはあくまで仮説なので、ピと同様に黒くないSE7ENが、どのようなステージをやるのか? それはおもしろいのか、退屈なのか? そこを確かめてみたかったのだ。テレビなどでのパフォーマンスを観る限り(日本における)SE7ENには黒志向はほとんど無い。それが、コンサート演出にどのように反映されるか?ということである。つまり、ピと比べて、明確に芸能志向の強い(日本における)SE7ENのステージは、けっこう楽しいのではないか?と期待していたのだ。
で、結論から言うと、僕の仮説は間違っていたようで、、、、、
SE7ENのステージもけっこう退屈だったのである。それは何故かというと(これも仮説だが)SE7EN本人の志向や素養というものと、日本での展開のさせ方が上手くかみ合ってないのではないか?そこに理由があるのではないかと思うのである。
SE7ENという人は、マイケル・ジャクソンを見て刺激されて歌手になろうと思ったという。今日のコンサートでもマイケル・ジャクソンのコーナーまで作っていた。マイケル・ジャクソンの曲にあわせてSE7ENがマイケル風のダンスを踊るのである。
マイケル・ジャクソンという人も、周知の通り、黒人として生れながら、その黒人としての素養をかなぐり捨てて来た人である。多くの白人やアジア人のアーティストが、どうにかして黒くなろうとあがいてきたのが20世紀の大衆音楽であったのに、である。
そんなマイケルに憧れて歌手になったSE7EN。一方、ピといえば、アジア人なのにどこまでも黒くなろうとしているパク・チニョンの完全なプロデュース下に置かれている。二人のテイストの違いの秘密が、こんなところにもあると発見できたようでおもしろかった。
ただ、そうはいっても、マイケルも一時は世界の音楽とダンスをリードするアーティストだったわけで、そこにかっこよさを感じたSE7ENが、今の(日本における)ちょっとアイドルちっくな展開に違和感を感じていたとしても不思議ではない。
事実、ある曲を歌った後で、
「この曲の僕ってカッコいいですか?」
と観客に問いかけるシーンがあった。
「こんな振り付けですけど」
とダンスを再現しながら、
「これって、僕がカッコよく見えますか?」
と問い掛けていたのだ。
それは、自分では納得してないけど、ホントに日本のファンのみんなには、カッコよく見えているのだろうか?という問いに聞こえた。
この日、僕が唯一、退屈せずに、そして会場の熱も高まった曲は「PASSION」だったと思う。韓国での2集アルバムの活動曲である。アンコール曲だったからではないと思う。今のSE7ENを最もカッコよく見せる曲がこれなのだと思うのだ。皮肉にも(?)この曲は、日本プロデュースのSE7ENの楽曲に比べたら、ぜんぜん黒い曲である。ぜんぜん黒くないSE7ENが、ちょっと黒い曲をやると盛り上がる。やっぱり芸能の仕事というのは難しいと思った次第である。
ところで、会場で古家正亨さんに会った。今日放送のインターFM「K-GENERATION」でSE7ENのインタビューでもあるのだろうか? ちょっと楽しみではある。
| 固定リンク


コメント
はじめまして、こんにちわ。
SE7ENのいちファンです。
私も横浜アリーナへ行ってきました。随分、日がたちますが。。
残念ながらやはりライブは今ひとつだった感が否めません。
本人の志向と日本での展開がかみ合っていない、というのは日本デビュー前からSE7ENを見てきたものとしても、仮説ではなく事実です。
芸能界のシステムのことはよくわかりませんが、このような、アーティストの資質を曲げてまでして展開させることの意味がわかりません。
日本は単なる市場にすぎないのか?とも思えて、ファンとしてとても哀しいです。
その結果、日本での姿しか知らない人には退屈な印象しか与えず、音楽性は評価されず注目もされず。。。本当に残念でなりません。
感情的な感想を、長々と申し訳ありません。
書かれている”仮説”があまりにも的を得ていると思い、コメントさせていただきました。
これからも鋭いご指摘を期待します。
投稿: may | 2005/11/19 18:58
こんにちは
コメント、ありがとうございます
>本人の志向と日本での展開がかみ合っていない、というのは日本デビュー前からSE7ENを見てきたものとしても、仮説ではなく事実です。
なるほど
ファンから見ても、そう見えますか、、、、
>その結果、日本での姿しか知らない人には退屈な印象しか与えず、音楽性は評価されず注目もされず。。。本当に残念でなりません。
SE7ENは、もっともっと素晴らしいアーティストに成長できる人ですからねえ
余談ですが、
あのヤン・ヒョンソクが、SE7ENとピを比べて
ダンスはピのほうが(ちょっと)上だけど、歌はSE7ENの方が(ちょっと)上かな? と言ったとか、、、、(業界裏話ですが)
日本での人気もどんどん高まっているようですから、今後に期待しています
投稿: 池内仁 | 2005/11/20 14:40